読書感想記「HOLLY's Reading」

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zoom RSS すれ違いのマンハッタン バーバラ・ダンロップ

<<   作成日時 : 2009/10/03 11:57   >>

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<あらすじより>
エリザベスが富豪一族の御曹司リードと結婚して、五年がたつ。
住む世界が違うと周囲からの反対は大きかったものの、そんな声も気にならないほど二人は深く愛しあっていた。
しかし大企業のトップという立場上リードは仕事が忙しく、すれ違いがつづき、夫婦の仲はしだいにぎくしゃくしはじめた。
子供さえ授かれば、きっとまた家族としてやり直せるわ――そう思ってもなかなか幸運に恵まれず、不安と焦りは増していく。
ある夜、エリザベスはリードを誘惑してみようと思い立ち、結婚初夜に着たセクシーなネグリジェをまとって夫の書斎に向かった。
だが返ってきたそっけない反応に、心は砕け散り……。

<感想>
「パークアベニューにようこそ」という作家競合六部作の4話目だそうです。
(本家では作家競作六部作と書いてありますが、作が二つの重複表現に違和感がありますので、このように表現させていただきました。)
他のは全く読んでいないんだけど、これ1話で十分理解できました。
ヒロインは、ヒーローに距離を置かれていると感じている妻、ヒーローは妻をあらゆるストレスから守る為に、会社の危機を知らせずに済ませようと努力している夫。
その背景には、不妊との戦いがあります。
あらすじにある場面で、ヒーローがヒロインに応じないのは、時期じゃなかったから必死に我慢しているんです。
ヒロインにまた悲しい思いをさせたくない思いの一心で。
だけど、愛を確かめる行為が、ただの作業になっていることにヒロインは不安を感じてます。
一度、不安を感じると、あれもこれも疑わしくなって、ドツボに嵌っていくヒロイン。
ヒーローがヒロインを守ろうとすればするほど、ヒロインの疑いが濃くなっていきます。
ヒロインは、ヒーローに守ってほしいのではなく、一緒に戦いたいのだとわかってくれるのが一番だけど、男としてのプライドもわかるし……と、そんなすれ違いを見守るハラハラ感がよかった。
一歩間違えれば、「仕事と私のどっちが大切なの!!」とキーキーヒステリックなヒロインの妄想炸裂なお話になりそうなところを、ヒロインの内面を丁寧に書き、かつヒーローの努力しているし、お互い愛しているからこそのすれ違いというのがよくわかるので嫌にならずに一気に最後まで読めました。
脇キャラも多彩で、無理やり作られたような嫌なキャラも一人もいません。
(あ、ちょっとあっさり退場してしまった残念さんがいますが、ストーリー上、仕方ないと納得できます。)
あちらこちらでロマンスの香りがしています。
競作のカップルと名前が違うので、このシリーズのヒーローヒロインではなさそうなのだけでも、2カップルは確実でしょう。
スピンオフが出るのかな?
また、この作者の話が読みたいと思わせてくれるお話でした。

<お気に入り度>
★★★★☆

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