暗闇の告白 リズ・フィールディング

暗闇の告白 (ハーレクイン・イマージュ)
ハーレクイン
リズ フィールディング

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<あらすじより>
マンダは休暇を取り、携帯電話も通じない未開の島にやってきた。
実のところ、行き先はどこでもよかった。
誰も知らない場所で一人になりたかっただけなのだから。
そうして自分を守るため、もう一度心に壁を築こうとしていた。
ところが、観光中に島を襲った大地震に巻きこまれ、マンダは古代寺院の地下の暗闇に閉じこめられてしまう。
迫りくる死の恐怖にさらされ、彼女が悲鳴をあげたそのとき、どこからか声がした。
「頼むから静かにしてくれ」そこには考古学者ニック・ジャゴーも閉じこめられていたのだ。
おまけに彼はマンダを黙らせようと、その唇にキスをして…。
『嘘と愛の間で』で心に問題を抱えた妹として登場したマンダのその後の物語。
寺院の地下で運命をともにした男性は、彼女を心に巣くう闇からも救い出せるのか?―。

<感想>
あらすじを読んだとき、まずは俗につり橋効果と言われる恋に落ちるパターンかな?と思ったけど、違いました。
暗闇で閉じ込められたの恐怖の中だからこそ、恐怖を紛らわる為に自分の内面を話し自分を振り返り、相手の内面に触れるうちに自分に足りなかったものに思い至る、そんな話です。
あからさまなロマンスな場面はほとんどないし、インディジョーンズにでてくる神殿の廃墟の中が話の4/5をしめ、あまりハーレクインらしからぬシチュエーションですが、心に染み入りました。
(ハーレクインなら男と女が閉じ込められたらまず種の保存ですが、この2人は全くナシ・(笑))
題名に告白とありますが、愛の告白というよりも、それぞれの過去を告白している事にかかっているようです。
そこで語られるヒロインの過去がどうやら強烈ぽい。
それもそのはず、彼女は「嘘と愛の間で」でヒロインの邪魔をする小姑だったようです。
「嘘と愛の間で」は未読なので詳細はわかりませんが、かなりの事をしでかしたみたいです。
しかし、それをヒロインとなって心の内を語られると非常に悲しい虚しい出来事であり、そうせざるを得なかったヒロインの心情がよくわかります。
一方、ヒーローの事情ですが、ヒロインに比べたら青臭いという感じです。
若者らしい甘えた考えや感傷から、ヒロインに出会ったことで大人な見方ができ、失恋?裏切り?や今まで積み上げてきたことを台無しにされたショックを乗り越え、今まで反発しまくっていた両親と和解する。
メキメキと成長したヒーロー故、ラスト近くであっさりヒロインと都会生活することを選ぶのもよくわかります。
また、ラスト近くのロンドンでの話もすごくいい。
あれだけの過去を背負ったヒロインだから、ストリートキッズのロージー達が感じている疎外感や愛を試してしまう気持ちがわかるいい養母になれるのは当然のことだと思った。
どのキャラクターもしっかり練りこまれ、しっかり話しに引き込まれました。

<感想>
★★★★☆
ロマンスを求めると違う!となっちゃうかもしれませんが、とても気に入りました。

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