偽りのハッピーエンド ジェニー・ルーカス

偽りのハッピーエンド (ハーレクイン・ロマンス)
ハーレクイン
ジェニー ルーカス

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<あらすじ>
アンナは実業家ニコスの完璧な秘書だった。二人は抜群のチームワークで事業を拡大していったが、それも、一夜の過ちからアンナが妊娠するまでのことだった。ニコスは彼女から秘書の仕事を取りあげ、屋敷に幽閉したばかりか、自分は新しい秘書と公然と情事を楽しみはじめた。たまりかねたアンナはついに屋敷を飛び出し、故郷ロシアへ飛んだ。心の支えは生まれたばかりの息子の存在だ。だが、復讐に燃えるニコスが母子をほうっておくはずもなかった。「息子を返してもらおうか」前触れもなく現れたニコスは言った。その残忍な顔を見て、アンナは恐怖におののいた。

<感想>
日本デビュー作とのことで、あらすじが気になったので、電子書籍で買いました。
結論としては、電子書籍で少しでも安く買ってよかったってとこかな?
うーん、あらすじを語るとすごく面白いし、ただヒーローに愛してると言わせて終わりでないとことか、あちこちにいいアイデアが満載で、いいと思うんだけど。
地の文がというか話運びが下手というか……。
最初ヒロインは、妊娠後期になった途端、ヒーローが家に帰ってこなくなって見捨てられたと思ってるわけだけど、それは最初からヒーローがヒロインを大切にしすぎた所為というのが、みえみえ。
そういうのは、読者としてはどうしてなの?とドキマギさせてほしいんだけど、それがない。
ライバルの新しい秘書が、いろいろやらかしてくれるかと期待させておいて、そうそうにあっさり解雇で消えてしまう。
その後で、ヒロインの元上司?がしつこくていい感じなんだけど、それなら新しい秘書はもっと過去の話にして切り捨てて、元上司をちょっと好青年に仕立てヒロインにふらふらさせて、おいおいどっちにするんだと読者をヤキモキさせるような方法があると思うんだけど、最初から最後まで嫌なしつこいヤツで終わってしまっている。
そして、ヒーローの屈折した守りたい願望の根源である、父と母の関係についてもっと追求して、自分の生い立ちと今の自分とヒロインの関係をよく考えてみるのもいい話になったかと思うが、その良いきっかけになったであろう父の本妻からの手紙はヒーローとヒロインが関係を持った夜のヒーローの事情を読者に語るだけのものになってしまっている。
もっと、そこをヒロインに打ち明けて、ヒーローがヒロインにこころを開いていくきっかけにすれば素敵だったろうに。
その三つの要素がどれも中途半端な追求に終わっていて、残念としかいいようがない。
あ、ヒロイン妹とかヒロイン母とか一癖ありそうな面白そうな人物が、あまり語られてないのも残念。
スピンオフはあるのかな? ヒロイン妹とかなかなか面白そうだと思うんだけど。

<お気に入り度>
★★☆☆☆ 
新人さんとのことで次作に期待をします。

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